ゆりかごのうた

先週金曜の官邸前抗議は、ついに4万5千人とか。Twitterを見ていても、今まではこういうアクションに対する言及などなかった人までが、興奮気味に報じていたり、実際に現場に参加していたり。TVのニュースでも、一部では大きく取り上げられていた。知る人ぞ知る話から、じゃあ自分もいってみるか、という動きへ。たぶん、潮目が変わったんだと思う。「紫陽花革命」ということばが生まれた。

そのまま、たたみかけるように。

日曜は脱原発杉並が船橋に出張して「そうだ、船橋行こう。電車でＧＯ！野田退治デモ！！！再稼働はダメなノダ！」デモ。黄色いシャツを着て、総武線に乗った。FC東京サポーターの用語だったら「電車ジャック」というやつですね。ぎゅうぎゅう詰めの車両では、元気なお母さんがたが、知らない同士でも話に花を咲かせる。

ああ、杉並の勢いを支えているのは、こういう屈託のない女性たちなんだなあ、としみじみ思った。手製のプラカードを、「みんなに見せちゃえー」って電車の窓に並べて笑っていた。停車して参加者らしき人が乗り込むたびに、「おつかれー」「いえーい」って感じ。

「大成功！いいデモだったねー」って笑いあうような明るさが、どうも自分には欠けているなあと実感。なんだろう。ああいう雰囲気、大好きなんだけど、いまひとつ自分はそういう大らかなパワーに欠ける。

長い長い道のり（暑いからそう感じたのかな）を歩き終えて、「中野も」の会議に出るために、慌てて帰路についた。ホームの売店で買ったビールを車中で飲む。

人見知りを克服しようと、思い切って「中野も」会議終了後は、デモ割呼掛けにかこつけた飲みに参加した。一杯で帰るはずが深酒で千鳥足。酒を飲みだすと止まらないのだ。実はけっこう緊張していたんだけど……。ごちそうさまでした。

まだ続く。いろいろ続く。

7月1日には大飯が再稼動するとの話も。

どこへ行くのか、なにをするのか、疲れたり迷ったりしながら歩く。

ふと、「ゆりかごのうた」が、聴きたくなった。

ゆりかご、かなりや、きねずみ。

そういうやさしいものにかこまれて、うたたねしたいきもち。

金曜はまた官邸前に行く。