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2012年4月3日火曜日

女の子って、なんでできてる?


What are little boys made of?
What are little boys made of?
Flogs and snails
And puppy-dog’s tails,
That’s what little boys made of.

What are little girls made of?
What are little girls made of?
Sugar and spice
And all that’s nice,
That’s what little girls made of.

谷川俊太郎・訳、堀内誠一・絵『マザーグースのうた』(草思社、1975年)巻末原詩より

ある人がその人であることは、それまで読んできた本とか、築いてきた関係とか、そういうものに決定されているんだろうか。SNSのプロフィール欄などに、ひたすらに好きな本とか映画とかを羅列する人がいるのは、やっぱりそういうものの集積が、それなりに「人となり」を表しているっていう信念なのかもしれない。

あれがあって、これがあったから、いまの自分がいるという信念。
信念という言葉は変だが、なんかそんな言い回しが妥当なような気がする。

趣味が似たような人と、本や音楽の話をするのは気楽だけど、そんな人って大勢いるものでもない。もともと生まれも育ちも好みも違う他人と、諸々の意思疎通をかなえることは、知らない事柄や異なる感受性への想像力を働かせたりして、結局は自分の外へ出ていかなければいけない。まあ、大人なら、だれでもやっていることなのでしょう。

そんな当たり前のことをわざわざ書いたのは、確か理由があったはずだが、忘れてしまった。昨日国立の楽しいデモから帰って、一人で家で考えてたんだけど。畳に寝転んで、めちゃくちゃな自分の書棚を見上げながら、自分をかたちづくっているのは、いったいこんな本の山なんだろうか、それとも全然関係ない別のなにかなんだろうか、などと思ったのは、なぜだったんだろう。デモにばかり行っているこの一年は唐突に思えるが、自分の過去のどういう部分とつながっているんだろうか、とか、そんなことでも考えていたのかな。
きっとその先は、泡盛を飲んで、忘れてしまった。

砂糖にスパイス、全部すてきなもの。
そんなものだったら、よかったけど。
私の内臓はたぶん、イワシの肝みたいな味がするような気がする。
なんとなく、だけどね。

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