What are little boys made of?What are little boys made of?Flogs and snailsAnd puppy-dog’s tails,That’s what little boys made of.What are little girls made of?What are little girls made of?Sugar and spiceAnd all that’s nice,That’s what little girls made of.
谷川俊太郎・訳、堀内誠一・絵『マザーグースのうた』(草思社、1975年)巻末原詩より
ある人がその人であることは、それまで読んできた本とか、築いてきた関係とか、そういうものに決定されているんだろうか。SNSのプロフィール欄などに、ひたすらに好きな本とか映画とかを羅列する人がいるのは、やっぱりそういうものの集積が、それなりに「人となり」を表しているっていう信念なのかもしれない。
あれがあって、これがあったから、いまの自分がいるという信念。
信念という言葉は変だが、なんかそんな言い回しが妥当なような気がする。
趣味が似たような人と、本や音楽の話をするのは気楽だけど、そんな人って大勢いるものでもない。もともと生まれも育ちも好みも違う他人と、諸々の意思疎通をかなえることは、知らない事柄や異なる感受性への想像力を働かせたりして、結局は自分の外へ出ていかなければいけない。まあ、大人なら、だれでもやっていることなのでしょう。
そんな当たり前のことをわざわざ書いたのは、確か理由があったはずだが、忘れてしまった。昨日国立の楽しいデモから帰って、一人で家で考えてたんだけど。畳に寝転んで、めちゃくちゃな自分の書棚を見上げながら、自分をかたちづくっているのは、いったいこんな本の山なんだろうか、それとも全然関係ない別のなにかなんだろうか、などと思ったのは、なぜだったんだろう。デモにばかり行っているこの一年は唐突に思えるが、自分の過去のどういう部分とつながっているんだろうか、とか、そんなことでも考えていたのかな。
きっとその先は、泡盛を飲んで、忘れてしまった。
砂糖にスパイス、全部すてきなもの。
そんなものだったら、よかったけど。
私の内臓はたぶん、イワシの肝みたいな味がするような気がする。
なんとなく、だけどね。
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