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2012年12月30日日曜日

ナイーブ


2012年の年の瀬に思うことなど。

デモばっかり行ってる日々が続いて、さらには地元のデモ運営に加わるようになったりしてみて、自分の中ではいろいろとフェーズが変わってきてる気がする。
2011年は、それまで誰とも連帯なんかしたことのない自分が見知らぬ人と同じ主題でつながることに、たぶん新鮮な高揚感があった。別にアラブの春とかに幻想を持っていたわけでもないけど、それでも群集としての意思表示が、なんらかの力になるのではないか、何かが変わるのではないか、そういう希望があったからこそ、ああして路上を歩いていたんだと思う。

で、2012年。相変わらず路上を歩いた。切り絵のゲートフラッグは、ぱんだの立体工作や、手縫いの鯉のぼりや、パーランクや、ミニスネアに変わったりして、地元のデモの時には、無機質なスタッフ腕章をつけて歩く。ただひとりで考えていた諸々の思いを、一緒にデモをする人たちと話し合うことも経験した。本当ならばそこで、志を同じくする人たちとの出会いに、もっと明るくなれればいいはずなんだけど、何故か憂鬱は消えない。むしろ深くなってく。無邪気な高揚感は磨り減ってしまって、暗い徒労感のようなものを抱えることが多い。

途方もない道の長さに、うんざりしてきているんだろうか。もともと他人と関わるのが得意ではないのに、無理しちゃったんだろうか。でも、簡単に諦めたくはないし。ああだこうだと分析ばかりを重ねて、他人事にするのは嫌だし。

年末の高円寺で、駅前の本屋で本を買い、久々にゆっくりとお茶を飲んだ。佐野洋子の『役に立たない日々』、上原善広『日本の路地を旅する』、巽孝之監修・伊藤優子編著『現代作家ガイド6 カート・ヴォネガット』。
たぶん疲れている。少し休んで、また歩こう。考えなきゃいけないことはたくさんあるから、焦っても仕方ない。

写真と本文は関係ありません。
実家の兄の本棚に変な題の本が。

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