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2012年2月6日月曜日

歩く人と手を振る人

二日酔いの頭痛を抱えて国立デモで踊ってきた。

前回のクリスマスデモでも思ったけど、集合地の谷保の公園がすごくいい。
昭和の香り漂う小さな商店街を抜けて辿り着く、近所の子どもが走り回って遊んでる公園。
木のベンチに仰向けに倒れて、あー頭痛え、なんて空を見上げた。赤鬼黒鬼青鬼が、子どもをからかう。着ぐるみに着替えるお母さんたち。犬がしっぽを振る。何人もの清志郎がサンキューベイベーとか言ってる。ギターを弾き始めるおじさん。顔見知りとあいさつして、今日は暖かいね、なんて立ち話。

だいたい小規模デモなのに、ドラム多すぎでオカシイだろ(笑)。
結婚式の招待客が目を白黒、手を振るおばあさん、手を叩く子どもたち。
端正な並木に縁取られたまっすぐな道を、背筋を伸ばして歩く。
黒い喪章のリボンを結んだ大きなタンポポの花が私の主張。
その心は? うーん、まあ、Where have all the flowers gone? みたいな気分です。
なんとなく。

国立は優しい。手を振ってくれるお年寄りや子どもが多いのが、何よりうれしい。

解散後、おじいさんが話しかけてきてくれた。
「クリスマスもやってたでしょ、いやあ、俺んち西友の裏でさ、最初は何事かと思ったんだよ。ね。」
みんなが配った何種類ものチラシを丁寧に集めて、重ねて手に持っている。
「今度はいつ来るの? もったいないからさ、せっかくだから、ほら、駅に帰るんなら、太鼓叩きながら帰ったほうがいいよ。」
ありがとうございます、と笑った。

路上を歩き始めて、そろそろ1年になる。
それまで道は他人のもので、まさか自分のものであるとは思わなかった。
でも、間違いなく、ここは私たちすべてが、言いたいことを言って、自分たちのために堂々と歩くための場所なんだ。いまはそう思う。
日々の暮らしは孤独な作業の連続だけど、ここにくれば、みんなに会える。

キッチン、リビング、ベッドルーム、所有する家ではなく、すべての人に解放された街。
いろいろ、変な夢をみてしまうな。
でも、きっと、そんな夢なしに生きていくのはもう無理だね。

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